計 器 銘 板 

 


陸   軍
 銘板の規格は、陸軍では25mm×12.5mm、 一部この規格外の銘板も存在した。
 一例として、100式遠方回転計(40mm×22mm)、96・98式速度計(30mm×12mm)、その他規格より小さい銘板
も存在する。
  シールタイプ以降の銘板には固定するためのネジは存在しない。
  また、製造番号は、一部を除き昭和18年頃から刻印・記入がなされていない。
銘板には大きく分けて4種類確認できる。
タイプ1: 品名、製造番号、製造年月、製造会社名の表示のあるもの。
タイプ2: 品名、製造番号、製造年月、マーク(製造会社)の表示のあるもの。
タイプ3: 品名はなく、製造番号、製造年月、製造会社名の表示のあるもの

タイプ4: 品名はなく、製造番号、製造年月、マーク(製造会社)のあるもの
初期 タイプ1 材質:アルミ製
特徴:規格外(40mm×22mm)
※ 同一規格ながら製造会社の違いにより多少の相違が見られる。
 
タイプ2 写真なし 存在の有無確認していない。
タイプ3 材質:アルミ製
特徴:規格(25mm×12.5mm)
※ 計器本体の文字盤に品名と製造番号が記されている。
 
タイプ4 写真なし 存在の有無確認していない。
初期の銘板には検査印を刻印する丸い空間が一つで、合格品には○に星を刻印した。
中期 タイプ2 材質:アルミ製
特徴:規格(25mm×12.5mm)
タイプ4
材質:アルミ製
特徴:規格(20mm×9mm)、旋回計調整弁の銘板
※ 中期の銘板の特色として、検査印を押す丸い所が2個あること。
※ その場所に○にトと○に☆をそれぞれ刻印した。
後期 タイプ1 材質:紙製
特長:規格(25mm×12.5mm)
    薄い紙の上から赤スタンプ及び手書きの製造番号
タイプ2 材質:セロファン(銀箔)?
特長:規格(25mm×12.5mm)
    シールを貼り付け、その上から刻印及び手書きの製造番号

   中期と後期の境では銘板取付ネジ穴はあるがアルミ製の銘板
   を付けず、シールを貼り付けた銘板もある。
タイプ3 材質:合成樹脂?製
特長:規格(25mm×12.5mm)
材質:セロファン(アルミ箔)?
特長:規格(25mm×12.5mm)
    シールを貼り付け、その上から刻印及び手書きの製造番号
タイプ4 材質:紙製
特長:規格(25mm×12.5mm)
    厚紙製で、製造番号、会社名(マーク)と検査印のみ
    このタイプは接着が弱く、時間とともに剥がれ現存するものが
    少ない。
そ の 他 材質:アルミ製
特徴:規格等不明
    計器ではなく、何かの部品銘板?

   昭和16年11月製造
戦  後 材質:アルミ製
特徴:規格(28mm×15mm)

   昭和28年9月製造


海   軍
銘板の規格は、海軍では30mm×15mmとなっている。
銘板には大きく分けて5種類確認できる。
タイプ1: 製造会社マーク、製造会社名、製造番号の表示のあるもの。
タイプ2: 製造会社マーク、製造会社名、製造番号、製造年月の表示のあるもの。
タイプ3: 品名、製造番号、製造年月、製造会社の表示のあるもの。

タイプ4: 品名、製造番号、製造年月、製造会社、左右の刻印場所のあるもの。
タイプ5: 品名、製造番号、製造会社、左右の刻印場所のあるもの。
初期 タイプ1 材質:銅製
特徴:マーク、会社名、製造番号、刻印なし
    昭和5年製造    
タイプ2 材質:アルミ製
特徴:マーク、製造番号、製造年月、会社名、刻印は左に○にト、右に○に錨
タイプ3 材質:アルミ製
特徴:品名、製造番号、製造年月、会社名、刻印は左に○にト、右に○に錨
中期 タイプ4 材質:アルミ製
特徴:左右に刻印する場所として□がある。

   その他は、タイプ3に同じ。
後期 材質:アルミ製
特徴:左右に刻印、手書きの製造番号
材質:
特徴:スタンプに手書きの製造番号
タイプ5 材質:セロファン(アルミ箔)?
特徴:タイプ4から製造年月省略
材質:セロファン(アルミ箔)?
特徴:刻印はスタンプに簡略、タイプ5と表示順序が異なる。



商標(マーク)

 初期及び中期頃の銘板には、はっきりと製造会社名を標示していたが、末期ごろからは、それに変わり商標
(マーク)を打つことで行程を省略している。
それが顕著に見られるのは陸軍のみで、海軍では見られない。
東京計器製作所 創業から昭和10年頃までの社標
戦時中
東京航空計器 戦時中
現 在
田中計器製作所
渇。河電機製作所